心理学実験実習Ⅰ <H26-30入学>
授業コード 551076-01 授業科目名 心理学実験実習Ⅰ〈H26-30入学〉担当者 芳賀 康朗、森 浩平、髙沢 佳司、中山 真
開講期間 春学期 単位数 2 学年 2
区分 コミ学科専門 選択
備考 週2コマ
【授業目的】

受講者自らが実験者(検査者)および研究対象者として参加体験し、心理実験、心理検査、質問紙調査の実施方法、データ解析方法、報告書作成方法を習得することを目的とする。課題ごとにレポートの提出を義務づける。

【授業内容】
第 1 回 実施日 
事前学習
シラバスを通読し、心理学概論Ⅰ・Ⅱの復習をしておく(60分)
授業内容
1)オリエンテーション(心理学研究の進め方)
2)心理的時間の測定①(心理測定の基礎)
事後学習
実験結果を分析し、グラフを作成する(60分)
参考文献
 
第 2 回 実施日 
事前学習
授業資料の通読(20分)
授業内容
1)実習レポートの書き方
2)心理的時間の測定②(関数電卓の使い方)
事後学習
授業内容を復習し、結果をまとめたレポートを作成する(180分)
参考文献
 
第 3 回 実施日 
事前学習
心理学概論Ⅰ・Ⅱのテキスト(第12章「記憶」)を復習しておく(20分)
授業内容
短期記憶の測定①(メモリ・スパンの測定)
事後学習
検査結果の分析(60分)
参考文献
 
第 4 回 実施日 
事前学習
授業資料の通読(20分)
授業内容
短期記憶の測定②(系列位置効果)
事後学習
授業内容を復習し、結果をまとめたレポートを作成する(180分)
参考文献
 
第 5 回 実施日 
事前学習
心理学概論Ⅰ・Ⅱのテキスト(第6章「性格」)を復習しておく(20分)
授業内容
性格検査①(Y-G性格検査)
事後学習
実験結果を分析し、グラフを作成する(60分)
参考文献
 
第 6 回 実施日 
事前学習
授業資料の通読(20分)
授業内容
性格検査②(交流分析・Big Five)
事後学習
授業内容を復習し、結果をまとめたレポートを作成する(180分)
参考文献
 
第 7 回 実施日 
事前学習
パーソナル・スペースとは何かについて調べておく(20分)
授業内容
パーソナルスペースの測定①
事後学習
実験結果を分析し、グラフを作成する(60分)
参考文献
 
第 8 回 実施日 
事前学習
授業資料の通読(20分)
授業内容
パーソナルスペースの測定②
事後学習
授業内容を復習し、結果をまとめたレポートを作成する(180分)
参考文献
 
第 9 回 実施日 
事前学習
心理学概論Ⅰ・Ⅱのテキスト(第10章「感覚」と第11章「知覚」)を復習しておく(20分)
授業内容
ミュラー・リヤー錯視①(鋏角の大きさの影響)
事後学習
授業内容を復習し、実験結果をまとめたレポートを作成する(120分)
参考文献
 
第 10 回 実施日 
事前学習
授業資料の通読(20分)
授業内容
ミュラー・リヤー錯視②(鋏辺の長さの影響)
事後学習
授業内容を復習し、結果をまとめたレポートを作成する(180分)
参考文献
 
第 11 回 実施日 
事前学習
心理学研究法Ⅰで取り上げた相関分析の方法について復習しておく
授業内容
質問紙調査・相関分析①
事後学習
実験結果を分析し、統計検定とグラフの作成を行う(60分)
参考文献
 
第 12 回 実施日 
事前学習
授業資料の通読(20分)
授業内容
質問紙調査・相関分析②
事後学習
授業内容を復習し、結果をまとめたレポートを作成する(180分)
参考文献
 
第 13 回 実施日 
事前学習
性格検査法と遊戯療法について調べておく(20分)
授業内容
投映法①(P-Fスタディ・バウムテスト)
事後学習
検査結果の分析(60分)
参考文献
 
第 14 回 実施日 
事前学習
授業資料の通読(20分)
授業内容
投映法②(箱庭作成)
事後学習
授業内容を復習し、結果をまとめたレポートを作成する(180分)
参考文献
 
第 15 回 実施日 
事前学習
授業資料の通読(20分)
授業内容
実習全体のまとめとレポートの講評
事後学習
授業内容を復習し、心理学実験実習Ⅱで取り上げるテーマについて心理学概論などの授業内容を参考に復習しておく(180分)
参考文献
 
【到達目標】

1)実験と検査の方法を理解し、実施することができる。
2)得られたデータを適切な解析方法を用いて処理することができる。
3)科学論文の作成方法と書式を習得し、実習内容を報告書にまとめることができる。

培うべき力:①論理的思考力、②専門的な技術・技能

【授業形態】

実習形式(実験や検査の実施)と講義形式(データ解析とレポート作成)を併用する。1テーマが終了するごとにレポートの提出を求め、次回の授業で採点結果を返却する。成績不良の場合は再提出を求める。

【教科書】

なし。資料を毎回配付するので必ず携行すること。また実験データはポータルサイトにアップロードするので、レポート作成の資料として利用すること。

【注文書籍】
【参考書】

日本心理学会(編) 『実験・実習で学ぶ心理学の基礎』 2015 金子書房
鵜沼秀行・長谷川桐 『改訂版はじめての心理統計法』 2017 東京図書
長谷川桐・鵜沼秀行 『テンプレートで学ぶはじめての心理学論文・レポート作成』 2017 東京図書

【成績評価の方法】

すべてのレポートが提出されていることを前提とし、そのレポートの成績の平均点によって評価する。

【成績評価の基準】

到達目標をほぼ完全にクリアし、心理実験や心理検査を実施できる準備が十分にできている。……90~100点
到達目標を十分にクリアし、心理実験や心理検査を実施できる準備ができている。……80~89点
到達目標の基本的レベルをクリアしている。……70~79点
到達目標の最低限レベルをクリアしている。……60~69点
到達目標に達していない。……59点以下"

【受講学生への要望】

1)必ず心理学研究法Ⅰ・Ⅱと併せて履修すること。
2)途中での受講放棄は認めない。
4)欠席、遅刻、レポート未提出は認めない。

【履修注意】

1)心理学概論Ⅰ・Ⅱを受講していることを前提として授業をすすめる。
2)関数電卓(カシオ製)を購入し毎時間携行すること。